生活習慣病の予防・治療 と 胃・大腸・甲状腺・乳腺疾患のことなら

内科・消化器科・肛門科・外科 江本クリニック 内科一般/胃・大腸内視鏡検査/胃・大腸ポリープ日帰り切除/甲状腺・乳腺外来/下肢静脈癌硬化療法/癌術後フォロー/ピロリ菌除菌治療
 
 
   
禁煙したいと思っていませんか?
 
◆ はじめに
ニコチン依存症について疾病であるとの位置付けが確立されたことをふまえ、禁煙指導を
保険診療で行うことが可能になりました。タバコは健康にとって、何ひとつ良いことはありません。
喫煙しつづけると経済的にもかなりの負担となります。また、従来のニコチンパック製剤に加えて、
2008年1月より新しい作用機序に基づく、日本で初めてのニコチンを含まない経口禁煙補助薬
(チャンピックス)が保険診療で使用することが可能になりました。これまで禁煙できなかった人も
この機会に是非、禁煙治療を受けて下さい。
 
◆ 対象患者
(1) 直ちに禁煙しようと考えていること
(2) ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)でニコチン依存症と診断されること
                             TDSテスト(下図参照):5点以上で陽性
(3) ブリンクマン指数(=一日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上である
(4) 『禁煙治療プログラム』について説明を受け、その参加に文書により同意していること
 

禁煙治療のスクリーニング

 

<ニコチン依存症のスクリーニングテスト「TDS」>

設問内容 はい
1点
いいえ
0点
問 1. 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
   
問 2. 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
   
問 3. 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
   
問 4. 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。
(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
   
問 5. 問 4 でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
   
問 6. 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
   
問 7. タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
   
問 8. タバコのために自分に精神的問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
   
問 9. 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
   
問 10. タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。
   
合 計  
禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって
神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。
 
◆ 標準禁煙治療プログラム
初回診療から12週間に渡り計5回の禁煙治療を行います。まず、初回診察で禁煙開始日を
決定します。初回診療から2週間後、4週間後、8週間後、12週間後の計4回、禁煙の実行継続の
ための治療を行います。
 
 

標準禁煙治療プログラム

 
◆ 治療内容
 
受診時期 治療内容
治療前の問診・診療 禁煙治療のための条件の確認
初回診療 (1) 診察
(2) 呼気一酸化炭素濃度の測定
(3) 禁煙実行、継続に向けてのアドバイス
(4) ニコチン製剤の処方
再診1(2週間後)
再診2(4週間後)
再診3(8週間後)
再診4(12週間後)
 
◆ 禁煙治療の費用
 
 

費用

自己負担額(3割負担として)

初診料(1回)+再診料(4回)*1 7,620円 2,286円
ニコチン依存症管理料 9,620円 2,886円
ニコチンパッチ*2 21,480円 6,444円
もしくは 1
チャンピックス*3 31,370円 9,411円
院外処方箋料*4 2,040円 612円
40,760円 12,228円

*1 禁煙のみを目的に、75歳未満の人が診療所で治療を受けると仮定。再診料には
外来管理加算(52点)を含むと仮定。
*2 ニコチンパッチを標準的な用法・用量で8週間使用すると仮定。院外処方の場合は
薬剤料のほか、調剤料などが別に必要。
*3 チャンピックスを標準的な用法・用量で12週間使用すると仮定。院外処方の場合は
薬剤料のほか、調剤料などが別に必要。
*4 ニコチンパッチもしくはチャンピックスのみ処方されると仮定。
(注) 他の疾患の治療に合わせて禁煙治療を受ける場合、初診料および再診料について
は重複して支払う必要はありません。
 
◆ 禁煙治療に使う薬剤
禁煙のための補助薬であるチャンピックスとニコチンパッチが使えます。この薬は、禁煙後の離脱症状をおさえ、禁煙を助けてくれます。薬を使うと禁煙の成功率が約2倍高まります。
 
【チャンピックス】   【ニコチンパッチ】
健康保険が使えます。
ニコチンを含まない経口薬です。
禁煙開始1週間前から服用を開始します。
12週間の服用で、禁煙に成功された方はさらに12週間の継続投与が可能です。

 
健康保険が使えます。
毎日1枚皮膚に貼ります。
皮膚からニコチンが吸収されます。
一定期間をおきながら、貼り薬のサイズが大きいものから小さいものに切り替えて使用するのが標準的な使用方法です。
 
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